汚泥処理はどうなっているか

2011年8月16日 11時29分 | カテゴリー: 活動報告

成瀬クリーンセンター見学報告 その2

きれいに浄化された水が外に出てくる様子
きれいに浄化された水が外に出てくる様子
濃縮槽 
汚泥をゆっくり貯めて行くことで、濃度を濃くしていく。それを引き抜き塊まり易くする薬品を混ぜて脱水(2枚の布の間に汚泥を挟み、圧力をかけて水分を取り除くベルとプレス)した後、800度の焼却炉で焼却。燃料は灯油。

焼却炉 
800度で焼却。燃料は灯油。流動砂焼却炉が2つ:底に砂があり熱して空気を送りこむと砂と汚泥を接触させ瞬間的に燃やす。

灰ホッパー 
排ガスを遠心分離=サイクロン方式で、廃ガス中の塵を取り除く。

吸収冷却塔 
硫黄酸化物を除去。上からシャワー状に水が出て排ガスが下から上に上がる。シャワーで細かいちりをたたいて落とす。吸収冷却塔を通ったガスは煙突から大気に放出。目に見える煙は出ていないので、外から見ても燃やしているか燃やしていないかわからない。冷却水は水処理の最初の工程に戻す。

焼却灰が溜まり続ける現場の悩み、どこに責任をとってもらうの?
原発事故の前は セメント会社に引き取ってもらっていたが5月半ばからフレコンパックに水で湿らせ、詰めて場内の建物の中に保管してある。7月末で330袋。1日で2~3袋、1,77トンの灰が出る。古い焼却炉があったスペースに保管している。

国の処分の指針が示されていて、それをクリアしているがセメントの原料としても引き取ってもらえないし、埋め立てにも使ってもらえない現状だとか。現在市は、クリーンセンターの敷地境界付近5箇所の平均値と、焼却灰保管建物付近4箇所の平均値を公表しているが、隣接する青葉区や長津田の住民は心配を募らせている現状がある。

焼却灰の袋のすぐ側は、どうしても数値が高くなるので作業員が近づくのを禁止しているとか。

本来煙突も本来ダイオキシンや硫黄酸化物の除去を目指してつくられたもの、下水処理の工程でも放射性物質の除去を前提としてはいない、たとえそこで除去する技術があったとしてもそれをまた保管しなければならないというこの負の連鎖!ああ活性汚泥の中に放射性物質を食べて分解してくれるスーパー微生物がいることを願いたいけど・・。

8月初旬には剪定枝資源化センターのチップ堆肥の放射性セシウムが基準値を超える暫定許容値を上回ったと報道された。福島第1原発の爆発で上空に上ったチリがその後の雨とともに私たちの生活に甚大な影響をもたらしているわけで、誠意を持って仕事に取組んできた現場の人の戸惑いは計り知れない。

神奈川県のある下水処理場では汚泥の屋内の保管場所がないため、敷地内にシートをかけて積んであるとか。町田市では屋内保管のスペースがあるためまだ幸いであったものの、今後限りなく焼却灰はたまっていくのだろうか。

絶対に起こしてはいけなかった原発事故だった。