下水処理場の汚泥の放射能問題、成瀬クリーンセンターでのお話

2011年8月16日 11時12分 | カテゴリー: 活動報告

8月1日 成瀬クリーンセンターに見学 報告

最初沈殿池をまず見学 重力を利用して汚れを沈ませる
最初沈殿池をまず見学 重力を利用して汚れを沈ませる
まず下水処理の工程について

下水道はどうなっているか

下水管は『合流式』と『分流式』があり、町田市の下水道は『分流式』になっています。家庭排水はクリーンセンターへ、雨水は別の管を通って川へ排水されます。

『合流式』は、雨水も下水も同じ管を使い下水処理場へ送ります。管の設置は1種類ですみ、手間はかからないものの大量の排水を処理する設備が必要となります。ただ分流式でもマンホールの蓋の隙間や管の亀裂が生じたところから雨水が入り込んでしまうそうで、そのことが悩みだとか。

今回の放射性物質騒動も混入した雨水の影響によるもので、合流式の下水道を持つ自治体の方が数値が高いようだ。

余談ですが・・。路上で洗車したらどうなるか?その洗剤液を含んだ排水は処理されないまま、そのまま川へ流れこむことになるので、洗車は有料洗車場でしてね、とは別のところで聞いたお話。

微生物が活躍、水処理の工程

沈渣池処理場に流れ着いて一番最初に入る所。髪の毛や軽くて大きなごみ、水路のところにスクリーン=髪の毛をとかす大きなくしのようなものが用意してあり、軽い大きなごみをこしとる。砂や石は沈んでいく。

最初沈殿池 ここをゆっくり流すことによって最初に取り除けなかった小さいごみを沈める。下水処理場の工程の原則は地球の重力を利用したもの。ゆっくり流すことでゆっくり沈めて汚れを取り除く。

反応槽下水処理場の中で一番重要な池、汚れを分解する微生物が多く住んでいる。活性汚泥と呼んでいる。空気を送ることによって旋回流を生じさせる。

活性汚泥と汚水の中の小さなごみが接触することにより、微生物が汚水中の汚れを取りこみ、綿状の大きな塊を形成する。

最終沈殿池 ここをゆっくり流すことにより反応槽で食べた活性汚泥が沈み、きれいな水が塩素混和池に送られる。沈んだ活性汚泥の一部は反応槽にまた戻して汚泥の種となる。(ぬか床やヨーグルトみたい!)

塩素混和地では見た目では水道の水と同じだが大腸菌とか菌類が残っているので小学校のプールでも使っている、次亜塩素酸ソーダを混入し恩田川に放流。

もう1つの処理方法『高度処理』

スタンダードな標準活性汚泥法で行っていたが高度処理という方式を徐々に採用している。標準活性汚泥法で取り除くことが難しかった窒素とリンの除去の効率が大幅に上がった。東京湾などの流れのない閉鎖水域の富栄養価、赤潮などの発生を防止するために窒素・リンがなるべく少ない状態で放流すると言った取り組みを今後行っていく。

成瀬センターには嫌気タンク1つ、好気タンク2つがある。
嫌気タンク最初沈殿池から流れた水は酸素が無いのでリンが吐き出される。

第1無酸素タンク 脱窒菌が硝酸性窒素を食べ窒素ガスを大気に放出。

第1好気タンク 硝化菌がアンモニア性窒素を酸化し、硝酸性窒素に変える。細菌の働きで、リンを過剰摂取させる。

第2無酸素タンク 再度、硝酸性窒素を窒素ガスとして放出える。窒素は大気に放出、リンは汚泥として回収。

第2好気タンク 再度、アンモニア性窒素の酸化とリンの過剰摂取。最終沈殿池へ。リンは汚泥として回収。