静岡市と大垣市の「食品の放射能測定室」を視察しました

2012年5月28日 13時46分 | カテゴリー: 活動報告

町田市議会健康福祉常任委員会の視察 5月14〜16日

 市民が運営する静岡市放射能市民測定室
 チェルノブイリ事故の影響を受けて、市民のカンパで1988年に購入した測定器を使っています。食品や石けんなどを予約販売する店舗の奥に置かれています。

大きさも見た目も包丁研ぎの研石にしか見えないいくつもの鉛のブロックで囲われた箱(この中にサンプルを入れる)があり、その下に測定器が設置してあります。(大垣市の給食センターにおいてある機器とは全く外見が異なる手作り感にあふれるものです。)

測定を始めて徐々にセシウムの検出例が減り、2000年以降休止していましたが、昨年の事故で復活したということです。スタッフは全員ボランティア、測定器のメンテナンスは大学の先生に無料でしてもらっているそうです。

驚くべきはその精度で、国が発表しているものと同様のデータが得られるといいます。十分な時間をかけ、検出限界値は総じて5ベクレル以下。食べ物の共同購入を行っていて、たくさんの生産者を抱えている組織だからこそ、風評被害を防ぎ、正しく汚染食品を避けていこうという使命感を持ち続けてきたことに敬意を表したいと思います。

岐阜県大垣市南部給食センター
 市内小中学校の12,000人分の供給能力を持つ給食センターの計測室を見学しました。調理作業が始まる前の朝8時から測定を開始し、日に3品目を計測しています。検出限界値を超えたものはまだ検出されていないそうですが、検出された場合は使わないそうです。食材を洗浄し可食部分だけにして測るのではなく、納入された状態のものをそのまま測ります。

もし摂取されたらどのくらいのセシウムが体に入るのか、ということはこの検査では突き止められませんが、品目別の検査はできます。未然に防ぐという意味では大垣市のやり方が良いのでしょうが、膨大な量の食材の中から品目を選び実施するサンプル検査で、これもひとつの目安でしかありません。

町田市では今年度から各小中学校で年間2回、1週間分の給食を丸ごと測定という検査が始まっています。食べたものの全量からセシウムの摂取量の目安を知ることができますが、食べたあとの測定です。センター式であれ、自校式であれ、両方のやり方の併用が望ましいと思いました。

3月議会で「放射能対策の強化を求める請願」が採択され、その際の健康福祉常任委員会でも測定室の設置に賛同する意見が付されました。市民も行政に働きかけていますが、費用と人手には限界があり、まだ実現の手ごたえはありません。