「地域社会で支える依存症からの回復」4月5日 日野市での講演会より

2013年4月10日 17時14分 | カテゴリー: 活動報告

武蔵野ダルク代表の渡辺さんから薬物依存のお話を初めて聞いたのは1年前のことです。武蔵野ダルク主催の講演会に行ってきました。

 薬物依存症の人を裁判で裁き、刑務所に入れても依存は治らない。依存すること自体が病気だから。そしてその病気は責められて反省しなさいと言われ、もうしません、とその場で言わせたところで何の解決にもならない。依存症から立ち直った人が自らの経験を活かしてサポートする、そんな場所を提供しているのがダルクという組織です。

 日本の活動の草分けである近藤恒夫さんや、そしてまさに今薬物の依存から抜けようとダルクの支援を受けている10代、20代の青年も自らの体験を話してくれました。「今日は薬をやらないでおこう。と1日1日思いながら過ごしています。」と話している様子を見ると、なぜこんないい子が・・・と我が子の姿と重なって見えてきます。

薬物中毒という病気のは,一度とてつもなく良い気分を体験し薬を使ってない時の嫌な気分を大量の薬で解消する。そのうち大きな快感はなくなり薬をやらない時の落ち込みが苦しくて薬を使う。その繰り返しをスイッチが入る、と表現していました。身近な咳止めにも覚せい成分が含まれていて1日10本も飲んでしまったり、医師の処方箋をコピーして調剤薬局を渡り歩いて薬を多量に手に入れるという処方箋による中毒で悩んでいる人も増えているといいます。

薬物依存の背景には親子関係、DVの影響があります。特に女性はDVの被害者であることが多く、立ち直るのも困難で、女性専用の拠点が必要といいます。その共同生活をする拠点を増やしたいけれど、差別と偏見により怖い人たちと思われて、なかなか場所が見つけられない現実があります。

女性の拠点は全国60箇所にあるダルクの施設のうち、女性専用の場所は4箇所、東京では1箇所で5つのベットしかないとのこと。

活動資金の応援も拠点の提供も急がれます。