中学校給食の改善に向けて 文教社会常任委員会視察

ランチルームで、生徒さんの給食時間の前に試食

越前市スクールランチ メニュー(5月)のサムネイル

 

522日(水)福井県越前市 武生第三中学校の選択式給食

合併前の町にあった旧今立中で現在名『南越中学校』は元々自校方式、武生5中は平成15年より隣の小学校との親子方式給食が行われていますが他の市内8校では平成14年度から、今の形式で給食の提供が行われています。

町田市の選択式弁当給食は2005年から20校に順次導入されましたが、喫食率が下がり、お弁当給食を頼みづらい環境になる、事等が問題視され、昨年12月、今年3月と中学校給食の改善に向けて議会に請願が出されました。1月22日から始まった『第12期町田学校給食問題協議会』のテーマにも『中学校給食の改善』があります。

視察した中学校は各学年4クラス。委託業者が配膳式とお弁当箱タイプの給食を同時に提供している。中学校のランチルームにある配膳室でご飯を炊き、おかずを温め直し、ランチボックスに詰め、またはランチルーム用に学食式に盛り付ける。お弁当箱をクラスに運び食べる2学級と、配膳カウンターで受け取りランチルームで食べる2学級に分かれ、1週間ごとに交代するという仕組みです。

給食の注文から受け取りまでの流れは以下のようになっています。

①マークシートに記入し毎月給食費を専用封筒に入れ現金で委託業者に渡す

②後日、注文メニュー(A・B・C・D)の記入されたカレンダー配付

③生徒には身分証明書(ランチカード)を配布。そのカードを用い学校や家庭のパソコンで3営業日前まで取り消し変更ができる。

④ランチルームで食べる学級は、受け取る前にランチカードのバーコードを読み取り機械にかざすとAかBのどちらを頼んだか表示されるようになっていて、取り間違いがない。ランチルームメニューはA:ご飯もの B:麺類

⑤教室用の弁当箱メニューもC、Dと二種類。 ランチルーム前のホールに発泡スチロール箱にクラス単位で入れておき、当番の生徒はその箱と、冷蔵庫にある牛乳の保冷庫から牛乳を人数分出し運ぶ。ご飯の量も多め・少なめが選べ、お弁当箱の場合ふたの色で区別できるようになっている。

⑥食器、弁当容器の洗浄はランチルームにある配膳室で行う。

家庭のお弁当を持参する生徒は、クラスの給食利用に合わせて教室で食べたり、ランチルームで食べます。ランチルームの席はクラスごとに分かれ、座る席が決まっています。先生もそこで食べます。

ランチルームには生徒たちで組織する給食委員会(栄養教諭指導)の食事に関する掲示物が作り貼りだされていて、自分たちで食べ物を選び、自己管理するという習慣が付くように促す取り組みがされています。

校長先生は、生徒が配膳する際の指導の時間が省け、教員の立場から見るとありがたい仕組みだとおっしゃっていました。

利用を上げる取組としては、献立検討会を開き学校から人気のあるメニューを教えてもらう、保護者が委員になり意見が言える。生徒も希望メニューの応募ができるということです。今後は施設の老朽化が課題であるが、喫食率を9割まで伸ばしたいとのことです。

また、お弁当箱の返却時にふたを開けて返すようにさせると残しづらくなるとのことでした。

数字データは以下→

事業費)平成14年~16年 施設整備)(厨房備品含む)約4億9200万円

委託料)約1億9100万円(システム整備・調理委託・検査委託)5校分

内、初期給食支援システム構築費用 4082万9千円

・・5年ごとにプログラム更新、2社か3社が入札。

給食費)食材費1食280円、牛乳は別途(50.18円、アレルギーの子以外全員)

喫食率の変化)平成18年平均 66,6%→平成30年平均79,8%

残量の変化)平成18年平均 ルーム7.8g、弁当箱27.0g

→平成30年平均 ルーム0.5 g、弁当箱2.4g

事業者への年間委託料)792万円(5年契約) 昔から営業している業者に頼み、最初は二校から実施、ノウハウ磨き5校全部請け負えるようになったとのこと。

月ごとのメニューはすべてカラー写真で掲載されていて選べる楽しさが味わえると思いました。この写真は業者が調理の練習もかねて作ったものを撮影しているとの事です。

この注文システムは平成14年に完成していることに加え、委託事業者が4種類のメニューを調理し、学校のランチルーム(配膳室に担当者(視察時は5人)を派遣している、ご飯の量も多め少なめが選べる、などその先進性ときめ細やかな発想に驚きました。

5月30日告示となった、町田市議会の6月議案の中には喫食率を上げるために全員が1週間(5日間)給食を試食できる日を設ける予算が計上されています。三月議会で審査された請願の中に「市の負担で学年ごとに1週間の全員給食の試行運用と運用後のアンケートワークをお願いする」という項目がありました。そのアイデアを実現させた市の英断は高く評価したいと思います。