「野津田公園」 虫の気持ちで見ると

脱皮中のツチイナゴ

ツルボの花

野津田公園の北側では、陸上競技場の観客席増設とバラ広場移転用地の整備で、クレーン車やショベルカーが大活躍しています。『働く車』が大好きな子どもには、まさにワンダーランド。

一方、こんなワンダーランドもあります。

9月末、公園東側の上野原グラウンド近くの原っぱに虫捕り網やかごを持った親子が集まって、虫捕りや草花遊びをしました。案内人は高柳芳恵さん。『どんぐりの穴のひみつ』や『はっぱのあな』などの著者です。

大カマキリのお尻から出てきたハリガネムシ、脱皮中のツチイナゴ、木の細枝の樹皮をめくってセミが産んだという卵等々、見る物すべて珍しいものばかり。セミは土から出て来るから地中に産卵するもの、と思いこんでいた私。知れば知るほど、虫の世界には新鮮な驚きがあります。

セミの抜け殻の足と麦わらを合体させて『キセル』に仕立て、水を吹き出して遊びました。昔の子どもは、こんな遊びをしていたのですね。抜け殻の尻尾で、オス・メスを見分けることも知りました。

成長の早いクワやセイタカアワダチソウの茎は、外側の繊維質に守られた内側はスポンジ状です。この外側部分が紙の材料になるという説明に、皮を剥いでみてなるほどと思いました。

普段は緑を気持ちよく感じながらも、ただ通り過ぎるだけの場所ですが、目を凝らせばこんなにも楽しい世界が広がっています。ススキの穂も出始め、雨上がりのしっとりした空気の中で、ナンバンギセルやツルボの花の紫色がとても鮮やかでした。

この観察会の2週間前にはこの同じ場所で、ネイチャーガイドの荘司たか志さんの案内で虫捕り三昧の観察会があり、議会の合間に贅沢な時間を過ごしました。

この野津田公園の自然を、私たちの先々の世代へ残さなければとの思いが、訪れる度に強くなります。